シミ取り方法
カーペットについたシミは、時間が経てば経つほど取れにくくなります。家庭でできる範囲でのシミ取り方法をご紹介します。ごしごし擦らずに、タオルで叩いたり、押し付けたりして取るのが秘訣です。
シミの判別とシミ取りの手順、注意点
1.何かをこぼしたら、まず
① 液状のものなら、すぐに乾いたタオル(白色)やティッシュで吸い取ってください。こすらずに、周囲から真ん中に集めるように、叩きながら吸い取ります。
② マーガリンのようなドロドロしたものなら、フォークやスプーンなどで除去するか、 つかみ取ってください。
③ 粉状のものは、掃除機で吸い取ってください。
2.次に、シミの種類を確かめる
シミが水性のものか油性のものかによってシミ取り方法も違ってきます。濡れタオルの端をシミに当て、シミが移ってくるようなら水性です。どちらか分かりにくい場合は、油性のシミ取り剤を使ってください。
水性シミの例 ・・・ 醤油、ソース、ケチャップ、チョコ、ジャム、お酒、コーヒー、墨汁 など。
油性シミの例 ・・・ バター、マヨネーズ、食用油、卵、マジックインキ、ペンキ など。
3.シミに応じたシミ取り剤を用いる
水性シミには、洗剤または水性シミ取り剤、油性シミには、洗剤、ベンジンまたは油性シミ取り剤を用います。
シミを取るために使用する洗剤やベンジンも、シミの原因になりますので、必ず水で充分に薄めて使用してください。
また、ベンジンも少しずつ使うようにしてください。市販のシミ取り剤には、「油性用」「水性用」がありますが、兼用のものもあります。
※ ベンジンは、火気厳禁で使用するごとに容器のフタを閉めてください。
4.洗剤は、「中性洗剤」で
酸性やアルカリ性の洗剤は、パイル繊維を変質させたり、変色させたりすることがあるので使用しないでください。
5.洗剤やシミ取り剤は、カーペットに直接付けない
いずれのシミ取り剤も、カーペットに直接使用するのではなく、タオルに少量ずつ付け、シミ部分をたたいてタオルに移します。また頑固なシミは一度に取ろうとせず、繰り返し少しずつ丹念に取ることが肝心です。
6.シミを広げない
必ず周囲から中心に向かって拭き取ってください。結果を急いでシミ取り剤を多量に使用すると、シミを広げることにもなりかねません。
7.水分や洗剤を残さない
洗剤で拭いた後は、固く絞ったタオルで残った洗剤を完全に拭き取り、少量の水分を含ませたティッシュで拭き取ったうえで、更に乾いたタオルで水分を吸い取ってください。洗剤が残っていると、再び汚れる原因になります。最後にパイルの方向をブラシ等で揃えながら扇風機などで乾燥させます。それによって、色流れによる変色を防止することができます。
8.スチームクリーナーによる洗浄
全体的に汚れてきたと感じたときには、スチーム洗浄が有効です。スチームは常温水より洗浄効果が強く、パイル倒れの復元にも役立ちます。また除菌や消臭効果も期待できます。ただし必ず先に掃除機をかけてから行うようにしてください。また、高温のため、パイルを傷めることがありますので、カーペットの目立たないところで、試してみることをおすすめします。
紅茶・コーヒー類 |
水で固く絞ったタオルで拭いてください。生クリームやミルク入りのときは、薄い洗剤液で拭いてください。古いシミは、レモン片か酢で拭くと効果的です。 |
ビール・洋酒・日本酒 |
水またはぬるま湯を、布か綿棒に含ませて、シミを吸い取らせるような感じでたたいてください。ぬるま湯でも落ちないときは、中性洗剤をご使用ください。 |
キャンディー類 |
お湯に洗剤を溶かし、それで絞ったタオルで拭きとってください。もし、跡が残っていたら、アルコールで軽く拭いてください。 |
ケチャップ |
紙でとり、酢で拭いてください。色が残ったらオキシドールで拭いてください。 |
しょう油・ソース |
ティッシュペーパーなどでできるだけ吸い取り、洗剤を入れたぬるま湯で拭いてください。古いシミはオキシドールで漂白してください。 |
生クリーム・バター・ マヨネーズ |
お湯を含ませた布で拭いてください。その後、洗剤液で拭いてください。まだ残るようならアルコールで、拭いてください。 |
口紅 |
アルコールでこすり取り、洗剤を入れたぬるま湯で拭いてください。 |
香水・化粧水 |
石鹸水で拭いてください。 |
クレヨン・靴ズミ |
ひどい汚れはアルコールを歯ブラシにつけて、たたくようにして取り、その後ぬるま湯で拭いてください。 |
ふん(犬、猫など) |
漂白剤入りのクレンザーを盛り上げ、べとべとしたものを吸い取らせてください。乾いてから掃除機の隙間ノズルで吸引してください。漂白剤は殺菌作用があり臭気も消えます。 |
泥 |
よく乾かして指先で落としてからブラッシングしてください。その後、洗剤を入れたぬるま湯を含ませた布でたたき落としてから水で拭いてください。 |